ペルペル北斗七星

早い!安い!まずい天体写真を目指して修行中。

赤道儀AdvancedVXとステラショットで天体撮影

越中。ステラショットの記事はこちら→http://blogs.yahoo.co.jp/pelpel0220/41731813.html

 

7月の乙女高原星空観測会で、「ステラショット」は楽でいいよ~~
という声を聞いて、ステラショットを購入しました。

結論から言うと、「ステラショット」はすごいです。

今までの苦労は何だったのか。。。

とにかく、目標導入と画角の決定の手間が減って、一晩で撮影できる枚数が飛躍的に増えます。(目標導入と画角確認のための撮影枚数が激減します。)

こんな写真が簡単に撮れます。(9/2の明け方に撮影、iso6400,30sを10枚コンポジット)

f:id:pelpel0220:20160906202529j:plain

私がすごいと思ったところ。。。

1.GPSで緯度経度、高度、時間をセットできる。

 GPSで取得した緯度経度と高度、時間で現時点の現地の星図
 リアルタイムに表示されます。
 PCとカメラにも時刻同期ができます。

2.撮影した画像をカメラではなく、PCで確認できる。

 撮影結果をカメラで確認する必要がないのが楽。
 カメラのモニターより遥かに大きいPC画面で確認できます。
 また、拡大も自由自在なので、オートガイドで星が流れているかどうかも
 楽に確認できます。
 もちろん、ピントの確認も楽チンです。

3.PCからiso, 露出時間, 撮影枚数を指定できる。

 カメラ側でなく、PCから設定できるのがとても楽です。
 PCで都度都度設定できますが、
 よく使う設定は、最大5つまでプリセット出来ます。
 例えば、目標導入確認用に高感度、短時間露出をプリセット
 撮影用に幾つかのiso, 露出時間の組み合わせをプリセットできます。
 今まで、リモートシャッターを使っていましたが、もう不要です。

4.PC上の星図で目標天体をクリックして、自動導入ができる。

 まず、明るい星を導入し、カメラで撮影し、目標天体を中心に移動させる
 機能を使って目標天体を画面の中心に持ってきます。
 その後、「同期」をクリックすると、赤道儀のアライメントが終了します。
 その後は、どの目標でも、ほぼ撮影範囲に目標天体が導入されるように
 なります。撮影した画像の任意の場所をクリックして、中心に再導入
 するボタンを押すと、クリックした場所がカメラの中心に来るように
 赤道儀が動きます。
 (ただし、極軸があっている前提です。。。)
 おすすめの天体一覧から、有名な天体を選択できます。
 初心者には、とても助かります。
 天体を選ぶと、天体の等級やカメラの視野に収まるかどうかが%で
 示されます。

5.撮影画角をPCの星図上で確認できる。

 4.が終了するとカメラの傾きが記録され、PCの星図上で撮影画角を
 確認できます。

6.オートガイドができる。

 この機能はVer1.5から実装された機能で、最大10個の星を使って
 オートガイドします。
 ガイド星が一つの時に比べると、星の瞬きの影響を低減できる?
 ガイド信号出力の閾値をカメラのピクセル数で指定できる。
 お友達は、0.1ピクセルずれたらガイド信号を出す設定などしていました。
 私の環境では星は最小4ピクセルの大きさなので、1ピクセルくらいに
 しています。
 ガイドの状況もPHD2と同じような表示なので、PHDを使った経験が
 あれば、直観的に使えます。

 

機材ですが、以下の通り。
赤道儀 AdvancedVX
    + USB変換ケーブル
  (赤道儀のコントローラのD-SUB9ピンをUSBに変換します)
・鏡筒 SE150n + フラットナー(AC4のレンズをTリングに組込み)
・カメラ EOS KISS X7i (天体改造) (SE150nに取り付けて直焦点撮影)
・ガイドスコープ 6cm 240mm (F4)
・オートガイダー (QHY5L-IIC)
GPS (GPSロガー GT-730FL-S USBドングルロガー canmore製)
・USB-HUB (AdvancedVX,GPS,QHY2L-C,カメラをPCに接続)
・PC asus x302e
・バッテリー(M31MF(115A))
 4Wヒーター6個とPC、赤道儀に2晩電力を供給できます。
 12Vからヒーター用5VとPC用19Vをコンバーターで出力しています。

f:id:pelpel0220:20160906192007j:plain

上記の構成で撮影した、9/2の明け方のM42

f:id:pelpel0220:20160906202435j:plain

 引越中。ステラショットの記事はこちらhttp://blogs.yahoo.co.jp/pelpel0220/41731813.html