ペルペル北斗七星

早い!安い!まずい天体写真を目指して修行中。

(高精度極軸) SharpCapポーラアライメント

先日ポチッたミニガイドスコープで極軸合わせをしてみました。

で、感想ですが。。。

赤道儀の微動をどんなに微調整しても、ピッタリ合わせることができないほどの精度。
それくらい、精密に天の北極を認識するということです。

緯度による北極星の浮き上がりも考慮しています。



場所は、朝霧アリーナ
使ったソフトは SharpCap。  惑星撮影で使うキャプチャソフトです。
有料版のSharpCapProには、極軸合わせのポーラーアライメント機能が付いています。

手持ちのQHY5L-2Cは、サポートされていますが今まで使っていたガイド鏡は240mmです。
推奨の焦点距離は200mm以下となっているので、ポチッたFL130mmのミニガイドスコープで試してみます。

QHYのミニガイドスコープの星像ですが、シャープです。
星が点になっている。。。

今まで使ってきたガイド鏡は、星像がグッピーだらけだったので
すこし、感動しました。(笑)
不思議とグッピーでもガイドは出来ていたんです。

このソフトは、ポーラーマスターと同じような原理で極軸を合わせを支援するソフトです。
1年のライセンス料が約1,500円くらい。

ガイド鏡を北極星に向けてからキャプチャした、最初の画像と、鏡筒を赤経方向に90度回転させた画像で
天の北極と赤道儀が向いている極軸を特定します。
ただし、制約条件があります。
星図とのマッチング範囲が狭いので、極軸望遠鏡などで粗々北極星を導入しておく必要があります。
キャプチャ画面に北極星が写っていれば大丈夫。

SharpCapを起動して、QHY5L-2Cに接続し、ポーラーアライメントを選択するとこんな感じ。

minimum star widthを4に設定します。
これが1のままだと、ダークノイズが星と認識されて、
星の認識がうまくいきません。

緑色のNEXTボタンをクリックします。

赤経方向に90°赤道儀を回転させます。

北極星が認識されました。


しばらく、何やら計算している様子。。。
しばし待ちます。

↑のRX Axisの×が赤道儀が向いている極軸で
+が実際の天の北極点です。
北極星を矢印の方向に動かせっ という矢印が黄色で表示されています。
現在のずれは
Polar Align Error  00°08' 27" [Fair]
キャプチャソフトなので、リアルタイムに画面が更新されていきます。

赤道儀の上下微動と左右の微動を動かして、×が重なるように調整します。

Polar Align Error  00°03' 41" [Fair]
この場合は、あと少し、左下に3分41秒ずらせばいいようです。

さらに赤道儀の上下微動と左右の微動を動かして、×が重なるように調整します。

Polar Align Error  00°00' 39" [Good]
これ以上は、どうやっても、追い込めませんでした。ふぅ

で、実際にガイドした結果がこれ。

緑色の赤緯は、安定しています♪

最後に。。。
ミニガイドスコープ(D30mm/FL130mm)ですが、
BKP130(D130mm/FL650MM)とAdvancedVXの組み合わせでは
ガイドの許容ピクセルを1pxにすると
ステラショットの縦スケール上0.25px以内に押さえる必要があります。

ガイドは安定はしていましたが
ステラショットのディザリングガイド撮影は、うまくいきませんでした。。。

↓ディザリング時のキャプチャです。

ディザリングがうまくいかない理由。

理由1.
ステラショットのテザリングピクセル数を3にした場合、
撮影カメラの3ピクセルではなく、ガイドカメラの3ピクセル分動くようです。
今回の機材ではガイドカメラの1ピクセルは撮影カメラの3~4ピクセルに相当します。

理由2.
ステラショットのオートガイド設定のパルス発生しきい値を1ピクセルにすると
ディザリングガイドの撮影開始が撮影カメラの1ピクセルではなく
ガイドカメラの1ピクセル以内になると撮影を開始してしまうようです。
しかしガイドカメラのしきい値に換算すると1ピクセルは0.25ピクセルです。
このため、ディザリング撮影では星が流れます。

近いうちに、問い合わせてみようと思います。