ペルペル北斗七星

早い!安い!まずい天体写真を目指して修行中。

乙女高原遠征失敗

11/25-26の第70回乙女高原星空観望会に参加。

金曜日は良い天気でしたが、土曜日の夜の天気予報が雨で、参加メンバーは10数名。
第70回という節目かつ今年最後にもかかわらず、土曜日は雨で望遠鏡は撤収し、恒例の夕食時のイベントも無く、静かな観望会(懇親会)になりました。

で、成果ですが、
光軸ズレのため、遠征失敗。夜の遠征は、厳しい。

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1.出撃

金曜日、出発は20:30。到着は22:30。
23日の残雪が残る夜のアイスバーンの山道はスタットレスでもスリル満点。
キャンプ場はすでに、いつものメンバーが8人ほど観測中でした。気温は-5℃。

2.撮影準備

暗闇での準備は1.5Hも掛かりました。
撮影した画像をチェックしたところ、片側に酷いコマ収差が。。。ああ雪道の振動で。。。
暗闇で主鏡だけ光軸調整を行い撮影を再開した時には1:00。
もっと準備時間を短縮しないと。。。




3.撮影

それから、5:20まで、20天体ほどを撮影。最後は月を撮影して終了。
ステラショットのおかげで撮影は、はかどります。
今回のステラショットは快調。
ハングアップは一度も無く安定稼働です♪

4.結果確認

山荘で一眠りしてから、撮影画像をチェックしたところ、相変わらず、酷いコマ収差が片側にあります。
鑑賞に耐えられるレベルを超えています。ガックリ。
コマコレクターの性能確認どころではない。。。

バラ星雲


右下


右上


左上


左下。ここが光軸の中心でしょうか。


真ん中。光条まで左に寄ってます。



5.光軸調整

土曜日の夜は雨予報なので、早々に機材を撤収して鏡筒を部屋に持ち込み光軸を確認。

大部屋の3人でワイワイと光軸調整。
コリメーションアイピースで覗くと、斜鏡に写る主鏡は2/3しか見えず。
斜鏡に写った主鏡のセンターマークは中心から1/3ほどもずれています。
斜鏡のズレが酷すぎます。

レーザーコリメーターとオートコリメーターまで貸していただき、
完璧な?レベルまで調整しました。



結果、わかったのは、
・コリメーションアイピースで、十分光軸が合う。手順は正しい?らしい。
・BKP200の斜鏡は、なんと、鏡をまんま糊付(斜鏡セルがない)
・斜鏡の長径が微妙に斜めに貼ってある

以下は以前撮った写真。写真を撮った時に気がつけよ。と云うほどはっきり。





6.星像がおむすび

画像処理を横から見ていた長老から、星像がおむすびになっているとの指摘。
さらにガックリ。。。

家に戻ってから、主鏡を外すと。。。

主鏡はゴムでガッチリ押さえ込まれています。
ネジは、なかなかキツく締めてあって、ビクともしません。
これなら主鏡が歪んでおむすびになるかも。
とりあえず、ネジを主鏡がカタカタ動かない微妙なところまで緩めて様子見です。

7.星像が大きい

BKP200の星像はSE150Nと比べると、ぼやぁっとして大きのですが

反射鏡磨きのワークショップの師匠のお話では、
星像が甘いのは、まず斜鏡を疑え。
斜鏡の精度が一番影響するとのこと。

笠井 の斜鏡に交換ですかぁ。。。
BKP200の斜鏡は糊付けなので、スパイダー含めて効果するしかないですが、
そうすると斜鏡のスパイダーのネジ穴の場所も変わるらしいので躊躇しますね~。
まず、もっとマシに光軸調整して確認してからにします。

放物面は、比較的に磨くのも検査もし易いですが、平面は主鏡の放物面に比べると精度良く磨くのが極めて難しく、検査も容易ではないらしいです。

笠井の斜鏡が、あの値段で販売できるのは、おかしいとか。。。
でも、他に選択肢はない。。。

※ちなみにカセグレンの双曲面の副鏡は凸面のため、先に高精度の双曲面の凹面を作成し、凸面鏡と貼り合わせて、デフラクションリングをみて検査するので、とても大変らしいです。