赤道儀AdvancedVXとステラショットで天体撮影
7月の乙女高原星空観測会で、「ステラショット」は楽でいいよ~~
という声を聞いて、ステラショットを購入しました。
結論から言うと、「ステラショット」はすごいです。
今までの苦労は何だったのか。。。
とにかく、目標導入と画角の決定の手間が減って、一晩で撮影できる枚数が飛躍的に増えます。(目標導入と画角確認のための撮影枚数が激減します。)
こんな写真が簡単に撮れます。(9/2の明け方に撮影、iso6400,30sを10枚コンポジット)
すごいところ。。。
1.GPSで緯度経度、高度、時間をセットできる。
リアルタイムに表示されます。
PCとカメラにも時刻同期ができます。
2.撮影した画像をカメラではなく、PCで確認できる。
撮影結果をカメラで確認する必要がないのが楽。
カメラのモニターより遥かに大きいPC画面で確認できます。
また、拡大も自由自在なので、オートガイドで星が流れているかどうかも
楽に確認できます。
もちろん、ピントの確認も楽チンです。
3.PCからiso, 露出時間, 撮影枚数を指定できる。
カメラ側でなく、PCから設定できるのがとても楽です。
PCで都度都度設定できますが、
よく使う設定は、最大5つまでプリセット出来ます。
例えば、目標導入確認用に高感度、短時間露出をプリセット
撮影用に幾つかのiso, 露出時間の組み合わせをプリセットできます。
今まで、リモートシャッターを使っていましたが、もう不要です。
4.PC上の星図で目標天体をクリックして、自動導入ができる。
まず、明るい星を導入し、カメラで撮影し、目標天体を中心に移動させる
機能を使って目標天体を画面の中心に持ってきます。
その後、「同期」をクリックすると、赤道儀のアライメントが終了します。
その後は、どの目標でも、ほぼ撮影範囲に目標天体が導入されるように
なります。撮影した画像の任意の場所をクリックして、中心に再導入
するボタンを押すと、クリックした場所がカメラの中心に来るように
赤道儀が動きます。
(ただし、極軸があっている前提です。。。)
おすすめの天体一覧から、有名な天体を選択できます。
初心者には、とても助かります。
天体を選ぶと、天体の等級やカメラの視野に収まるかどうかが%で
示されます。
5.撮影画角をPCの星図上で確認できる。
4.が終了するとカメラの傾きが記録され、PCの星図上で撮影画角を
確認できます。
6.オートガイドができる。
この機能はVer1.5から実装された機能で、最大10個の星を使って
オートガイドします。
ガイド星が一つの時に比べると、星の瞬きの影響を低減できる?
お友達は、0.1ピクセルずれたらガイド信号を出す設定などしていました。
しています。
ガイドの状況もPHD2と同じような表示なので、PHDを使った経験が
あれば、直観的に使えます。
機材ですが、以下の通り。
・赤道儀 AdvancedVX
+ USB変換ケーブル
(赤道儀のコントローラのD-SUB9ピンをUSBに変換します)
・鏡筒 SE150n + フラットナー(AC4のレンズをTリングに組込み)
・カメラ EOS KISS X7i (天体改造) (SE150nに取り付けて直焦点撮影)
・ガイドスコープ 6cm 240mm (F4)
・オートガイダー (QHY5L-IIC)
・USB-HUB (AdvancedVX,GPS,QHY2L-C,カメラをPCに接続)
・PC asus x302e
・バッテリー(M31MF(115A))
4Wヒーター6個とPC、赤道儀に2晩電力を供給できます。
12Vからヒーター用5VとPC用19Vをコンバーターで出力しています。
上記の構成で撮影した、9/2の明け方のM42
◆AdvancedVX関連リンク